フロム発超高難易度ACG
結構長くやったのでざっくりと感想書いてみる。
高難易度による不満点が山盛りになるけど、詰まらなかった訳じゃないんすよ。タブン。
ソウルシリーズみたいなA・RPGじゃなくて、高純度の高難易度ACGでした、って感じ。
良かった
純和風な世界観
最近ホントになかったよね、ここまで和風なの。しかも一切西洋が入ってこないの。
(え?仁王?アレは主人公からして偉人さんだから・・・)
ステージ毎に春夏秋冬な景色があって、日本特有のジメッと、ドロッとしたホラー要素あって、結構良かったんじゃ無いかしら。
動かしていて気持ちいいアクション
ソウルシリーズと比較して、だけどかなりキビキビと動く。
どちらかと言うと軽快な動き。
その分敵もキビキビ動いてくるけどね。
スタミナが無いのでゲージ管理を考えずに動けたりね。
弾きと体幹ゲージによるチャンバラシステム
攻撃をジャストガードすると「弾き」になって敵の体幹ゲージに大きくダメージが与えられる。
体幹ゲージのダメージが一定値以上になると敵を一撃で倒せる「忍殺」が出来る。
まぁ自分も体幹ゲージあってガードしっぱなしだとガンガン溜まって最後は体制崩して転がっちゃうので、基本は弾きを狙うことになる。
これが中々にスピーディーで、敵の攻撃も弾くし敵もこっちの攻撃を弾くし、ボス戦だけじゃなくて雑魚戦ですらキンキンキンキンいってチャンバラ出来るんですよ。
慣れないうちは無理じゃボケ!って思うんだけど、慣れると中々に気持ちが良い。
探索しがいがあるマップ
プレイ前はもうちょっとシンプルなマップかと思ってたけど、縦横に広くて迷子にばっかりなってましたね。
葦名城城下〜本城のあの作りは中々良いですよ。
鉤縄があるから縦方向の移動もそこそこ快適だしね。
鬼仏間ワープが標準装備
最近のフロムは悔い改めたんですかね。確かダクソ3も最初から篝火間ワープ出来るようになってたよね。
ま、何はともあれ良いことですよ。こーいうのは。
ロードがそこそこ早い
死にゲーなのでね、リトライ時のロード時間は大事。
ちょっと遅いところもある(ラストの弦一郎、一心戦が遅いのは嫌がらせなんですかね。キャラ2体分読むから遅い?)けど、総じて我慢できない長さではなかった。
ストーリーが分かりやすい
お使いの目的、動機が分かりやすいのはよいよね。
なんかキーアイテムだから、じゃなくて御子の不死断ちするためなんだ、ってのがあるからね。
どのEDもあっさりだけど、まぁ納得できるEDでしたよ。
ボスを倒した時の達成感
何時間も同じボスに挑み続けて、ようやく勝った時の達成感はなんだかんだ素晴らしい。
でももうちょっと難易度曲線考えて、とも思うけど、2周目やってみるとあれだけ苦戦してたボスにあっさりと勝ててしまうので、このゲームのバランス調整は相当しんどいだろうなぁ・・・と思う。
ボスの攻略法を考える
中ボスは大概雑魚とセットでいて、忍殺もできるので雑魚をどー片付けてどー忍殺するか、を探るのは面白かったな。
大ボスはもうパターンを覚えるしか無いんだけど、それが楽しいのかって言われるとツライけど楽しいんだろうなぁ。
悪かったところ
デスペナ周り
そもそも死にゲーなのにデスペナ入れんなって話なんですけど、これ初見時はホントにスキルもたまらんしお金もたまらんしどうにもならねぇ、ジリ貧になるしかねぇじゃんと思ってた。
それの救済措置が「冥助」なんだろうけど、確率発動で最大は30%。死ねば死ぬほど竜咳が広がって、竜咳患者が増えれば冥助の確率も下がっていくという、死ぬことに対するデメリットが多過ぎる。
これはちょっとツライですよ最初のうちは。NPCを覚えていない俺だけかもしれないけど、「信心深いお婆さんが竜咳にかかりました」って言われてもそんなに接点ないし「あっそふーん大変だね」としか思えないんだよなぁ。
はなから冥助をあてになんかしていない訳で、それの発動確率が下がったからって・・・ねぇ?
というわけで個人的にこーして欲しかったデスペナ周りのシステム。
- デスペナ無し
- デスペナ入れるなら、生き延びている時間によって冥助発動確率が上がっていく
冥助ありで復活したら「やべ、金使っておかなきゃ」って気がつくと思いますよ。
ステルス周り
最初はステルス要素あるんじゃーんたのしーと思っていたけど、なんか思ってたのとちょっと違った。
しゃがんだ後攻撃すると立っちゃうんだよなぁ。ステルス状態が解除されちゃうの。
あと弓、銃持ちの目の良さね。必ず発見してきやがるんだよあいつら。
でも途中から何ちゃってステルスなんだと思ったら割と楽しくなったけどね。
月影の飴舐めてステルスすりゃ相当楽に未発見で抜けられるからね。
再戦時の色々
ボスにね、やられるわけですよ。んでそのボスと再戦する時にね、イベントスキップをさせられるわけですよ。
梟に話しかけるとか、スタートボタン押してイベント飛ばすとか、第二形態へのムービーをスタートボタンで飛ばすとか。
些細なことかもしれないけど、何度も何度も何度も何度も再戦しているともーストレス貯まるんですわこれが。
まイベントスキップ必要ないボスの方が多いのかもしれませんがね。
だってイベントスキップするボスって天守閣で戦う時くらいじゃね?
あと最後の弦ちゃん一心コンビ。
それ以外のボスって実はさらっと再戦出来てた・・・?
アイテム、忍具をほとんど使わない・・・
これはプレイスタイルにもよると思うけど、使ったアイテムって
- 傷薬瓢箪
- 紙吹雪
- 紫瓢箪
- 月影飴
くらいじゃない?
忍具も強化途中の色々があったけど、使ったのなんて一握り。
瑠璃の忍具は最後の方で出来るから使う機会が全然ないというね。
2周目用なんですかねぇ。
色々あるのに、もったいない。
ボスの高火力化
基本大ボスの攻撃は喰らうと半分くらい持って行かれるんですよ。
回復できるとはいえ、せめて3分の1ですよ。持ってっていいのなんて。
何も分からず殺されるのが多いんだよなぁ。
カメラワーク
壁際に追い詰められたりするとカメラが暴走する。
そして何をされているのかカメラに移されずに死ぬ。
カメラワークって難しいんだろうけど、もうちょっとなんとかならなかかったんすかねぇ。
狭いところで戦わされるシーンも多々あったし。
ステージ上のオブジェクト
基本、邪魔。天守閣の扉と甲冑になんど殺されたか。
怨嗟の鬼のオブジェクトとか。
純粋にボス戦に集中させてください。
武器、3種類くらいから選択したかった
まぁこれはゲームバランス崩れるから難しいんだろうけど、あのリーチの短い刀一個っていうのは寂しかったなぁ。
ほかのみんなリーチのある刀とか薙刀とか二刀とか使ってくるじゃん!アレ欲しい!
まとめ
全然まとまってねぇ・・・けど無理やり纏めるなら、超難易度のACGに挫折しない自信があるならやってみたら?結構楽しいよ。
そんな感じ。
フロムというネームバリューで出ていなければ佳作で埋もれたゲームだと思う。
面白いんだけどね。最初のハードルがすごく高いんだよね。