週末は死なない

主にゲーム日記を書き殴ってみる。ネタバレありまくり。

Return of the Obra Dinn 感想

死因推理ADV

1800年代を舞台に、3Dで作られた無人の船一隻を探索して、乗員/乗客の死因を推理していくADV。
クラシックPC(Macintoshとかcommodore)なグラフィックがイイ感じ。

無人の船で死因調査

保険調査員となって、失踪から4年経過して発見されたオブラ・ディン船を探索し、乗員/乗客の死因を特定していく。

ゲームシステム

調査の依頼主から送られてきた、懐中時計を死体の前で使うと死の瞬間にタイムスリップできる。
事件が発生した時の瞬間を切り取ったような画面になる。
会話はほぼなし、あっても一言二言。
そこから乗員/乗客併せて60名の「身元」、「安否」を確定していく。「死因」の場合は「誰に、どう殺されたか」を調査、確定していく。
死因は割と簡単に分かる。見たままだからね。
やっかいなのは「身元」と「誰に殺されたか」。これがわからない。
ホントに少しの会話から糸口を見つけたり、スケッチでの描かれ方とかを見て「誰か」を推理していく。

推理システムが親切

最初は60名全部の確定なんて無理だよ〜と思うけど、プレイしていくと推理の仕方が段々分かってくる。
ヒントをバシバシくれたりはないけれども、手記がとにかく優秀で、この人がどこで死んだか、とかいつ、どこにいるか、とかを色々見れる。
死の瞬間の再現中でも「これ誰だっけ?」と思ってもズームして手記開けば誰だか分かる。
この役職の人だと思うんだけどなぁ…って人物には「役職名」を設定しておくこともできる。
その人がどこに出現しているのかわかるので、行動を追って見たいって時には便利。
サクサク動くしね。

紙のメモはいらない…と思う

レビューとか感想とか見ていると「紙のメモ必須」ってのをちょいちょい見るけど、いらないと思う。
紙のメモあっても何を書いたらいいのか分からんくらい手記に知りたい情報が集まってる。
というか手記にメモが出来る。予想を書いていける。それが素晴らしい。
思考過程をメモするなら必要だけど…。

正解か分かるのは3件ごと

3件正解すると確定情報として演出が入る。
その瞬間が気持ち良くてねぇ。
「絶対当たりだろ」と思ってた予想の人物が全然正解しないで、「分かんないけどとりあえず埋めておこう」が正解になっちゃったりすると頭の中「???」だらけになるよね。

是非正解を見ないで解いて欲しい

全部自力で。やり方が分かってくると色々と繋がってくる感じが気持ちいいよ。

クラシックPCへの憧れみたいな

子供の頃に見たクラシックPC(特にMac)って、こーいうオシャレなゲームやらアプリが出てたなぁ。
でも子供だから買えないしプレイしても意味わかんないんだよなぁ。
という憧れをこのゲームで味わえる。
システム的な親切さは現代的なのが素晴らしい。
リアルにクラシックPCで出てたらフロッピ5枚組くらいで残留思念見るたびにガッチャンガッチャンとロードして、乗員名簿とスケッチからしか身元特定を入力できなかったんじゃないかなー。

ポリゴンで描かれた死の瞬間が楽しい

時間が止まった中を「何がどーなってんだろー」ってウロウロするのが楽しい。

面白かったよ

とてもシンプルだけど、シンプルがゆえに快適で心地よい謎解きゲームが出来た。
ゲームならではな遊びを久しぶりに見た、気がする。
見た目もキャッチー(そうかな?)だし、あまりゲームをしない層が、親子や友達やカップルや夫婦が一緒に楽しくあーだこーだ言いながら出来る、良いゲームだと思う。
秋の夜長にいかが。